一般社団法人日本研究皮膚科学会

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学会について

理事長挨拶

理事長 名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科学 森田 明理

 2017年12月に、日本における皮膚科学研究の主導的な役割を担ってきたJSIDの理事長に選出され、気の引き締まる思いです。私の任期は2017年12月から2020年12月(JSID2020)までの3年間となります。よろしくお願い申し上げます。
 2008年~2013年は、JSIDのofficial journalであるJournal of Dermatological Science(JDS)の編集長を担当させていただておりました。雑誌の編集のみならず、投稿数の増加、さらにはインパクトファクターの増加など明確な目標をたて、担当中にインパクトファクターが3.7を超えることで、国際的にもアジア地域においても、十分な存在価値を示すことができたのではないかと思います。
 過去3年間、佐藤伸一前理事長の下、事務総長としてJSIDの仕事をさせていただき、多くのことを学びました。以下の4つを私の理事長任期期間のスローガンにいたしました。私の理事長としての使命は、基本的には佐藤伸一前理事長と同じであり、若手育成、国際化、財政基盤の安定化は継続的に、さらに、アジア・オセアニアを皮膚科学研究で結んで行くことを新たに掲げています。

  1. Inspiring and energizing the next generation(若手・次世代育成)
  2. Stabilizing financial base(財政基盤の安定化)
  3. Supporting development of investigative dermatology throughout the world(国際的な皮膚科学研究の発展をめざす)
  4. Bridging Asia/Oceania in investigative dermatology(アジア・オセアニアを皮膚科学研究でつなぐ)

若手・次世代育成(きさらぎ塾・あおば塾)

 きさらぎ塾が2010年に戸倉新樹元理事長によって創設され8年が経過しました。若手セミナー委員、JSID事務局の皆さんの多大なるご努力があって、多数のきさらぎ塾卒業生が生まれました。すでに、大学で講師等の役職について、若手の指導に当たるとともに、きさらぎ塾卒業生同士の自然な集まりが始まり、今後、JSIDのみならず国際的にも活躍することが大いに期待されます。
 きさらぎ塾の対象は、既に研究をある程度始めている若手ですが、これから研究を始めようとする若手あるいは研究に興味を持ち始めている若手を支援するものはありませんでした。佐藤伸一前理事長の発案によって、2017年に最初の「あおば塾」が誕生しました。このあおば塾が、皮膚科研究者が減少していることを考慮すると、若手にも研究がいかに面白いかを知ってもらい、研究の道に進んでもらう良い方法になると思います。若手セミナー委員とともに、学会をさらに開かれたものにし、よりフレンドリーにする取り組みを継続したいと思います。

財政基盤の安定化

 財政基盤の強化については、佐藤伸一前理事長が、この6年間にわたり財政基盤を強化してきました。JSIDでは多数の事業がありながらも、安定してきました(黒字転換)。International Society of Investigative Dermatology(ISID)における活動費の負担、IID2018でのトラベルグラントの負担など、JSIDは国際的にも財政支援が求められつつあります。このような国際的な役割を果たすためにも財政の健全化は極めて重要で、引き続き財政基盤の安定化につとめます。

国際的な皮膚科学研究の発展をめざす

 国際化については、これまでの理事長のご努力により、強力に推し進められてきました。SIDやESDRと協力してIID2008を成功させたこと、2009年から英語を公用語とすることによりアメリカやヨーロッパのみならず、アジアからの参加を促進させてきたことなどが国際化の大きな成果であったと思います。2013年にISIDが正式に設立され、いよいよ、SID、ESDR、JSID以外の国々との国際化が進みます。

アジア・オセアニアを皮膚科学研究でつなぐ

 JSIDは、第1回ISID2023の東京開催の誘致に成功致しました。これから5年間、アジア・オセアニアの皮膚科学研究を大きく発展させるためにも、ISID2023の成功は必須であり、学会はもちろんのこと、この過程でも、アジア・オセアニアの多くの研究者と一緒に考え、一緒に作り上げていくことが大切だと思います。JSIDがアジアの中心という考えではなく、JSIDが、アジア・オセアニアを皮膚科学研究でつなぐ、大きな役割を果たしたいと思います。

さいごに

 JSIDはこれまで、周囲の変化に対して柔軟に対応し、社会的にも、国際的にもその役割を果たしてきました。皮膚科学研究の重要性を考慮しますと、JSIDの役割は今後益々大きくになってくることが予想されます。JSIDがこれまでのように発展するためには、皆様方のご協力が必要不可欠です。どうぞJSIDの発展に温かいご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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